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ひとごころ
ふりがな文庫
“
人心
(
ひとごころ
)” の例文
電信柱に下向きの
傾
(
かたが
)
り燕、一羽気まぐれに浮いた
鴎
(
かもめ
)
が、どこかの手飼いの
鶯
(
うぐいす
)
交りに、音を捕うる
人心
(
ひとごころ
)
を、はッと同音に笑いでもする
気勢
(
けはい
)
。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
やっと
人心
(
ひとごころ
)
ついた千代子は、
幾度
(
いくたび
)
となく繰返した感嘆詞を、もう一度繰返さないではいられませんでした。
パノラマ島綺譚
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
天照大御神
(
あまてらすおおみかみ
)
の御国にあらざるが
故
(
ゆえ
)
に、定まれる
主
(
きみ
)
なくして、
狭蝿
(
さばえ
)
なす神ところを得て、あらぶるによりて、
人心
(
ひとごころ
)
あしく、ならはしみだりがはしくして、国をし取りつれば
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
人心
(
ひとごころ
)
も無き六美女をいたわり慰めつ、笠を傾け、人馬を急がして行く程もなく筑前領に入り、
深江
(
ふかえ
)
といふに一泊し、翌暁まだ
熄
(
や
)
まぬ雪を
履
(
ふ
)
んで東する事又五里、此の姪の浜に来りて足をとゞめぬ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
憂ひは深きわが胸の叫びに答へん
人心
(
ひとごころ
)
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
思う時の
人心
(
ひとごころ
)
レモンの花の咲く丘へ
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“人心”の意味
《名詞》
人 心(じんしん、ひとごころ)
人間の心。
民衆の気持ち。
(出典:Wiktionary)
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“人心”で始まる語句
人心地
人心収攬
人心持
人心恟々
人心惟危
人心収攬術