“亭亭”の読み方と例文
読み方割合
ていてい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
永年にわたる松のこしらえはどの松を見ても、えだをためさればちからみ竹をはさみこんで、苦しげにしかし亭亭ていていとしてそびえていた。
生涯の垣根 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
亭亭ていてい大毛槍だいけやりを立てた如くに直立し又はなゝめに交錯して十丈以上の高さに達して居る椰子やし林を颯爽さつさうたる驟雨しううに車窓を打たれながら、五台の馬車が赤い土の水けむりを馬蹄の音高く蹴立てて縦断するのは
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
(今日も二時半頃から降り出した。)墓の上の方の楓はまだ紅葉しない、石段の上にある銀杏の樹数本は亭亭ていていとしてそびえて居る。これから益〻黄ばんでくると、此処ら一面は落葉で埋まるであろう。