ふたつなが)” の例文
旧字:
其の翌十八年の夏酷暑と悪病を避けて有馬の温泉に浴す。はしなく会人あいづのひと無々君と邂逅して宿やどを倶にす。君は真宗の僧侶にして、学識ふたつながら秀で尤も説教に長ぜりと。
松の操美人の生埋:01 序 (新字新仮名) / 宇田川文海(著)
其の弁舌の秀でたる、大いに公衆の尊敬を蒙り、啻に非常の名誉と非常の金銀を得るに止らず、或は爵位をも博し得て富貴ふうきふたつながら人に超え、社会しゃかい上流じょうりゅうの紳士に数えらるゝや必せり
松の操美人の生埋:01 序 (新字新仮名) / 宇田川文海(著)