不調法ぶてうほふ)” の例文
がたうはござりますが、不調法ぶてうほふでござりますし、それに空腹くうふくもよほしましたで。‥‥』と、玄竹げんちくはペコ/\になつたはら十徳じつとくうへからおさへた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
玄竹げんちく病家廻びやうかまはりのせはしい時間じかんいて、れるまで、但馬守たじまのかみ相手あひてをしてゐた。酒肴しゆかうて、さけ不調法ぶてうほふ玄竹げんちくも、無理むりから相手あひてをさせられたさかづきふたつばかりに、ほんのりとかほめてゐた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)