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不行跡
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ふぎょうせき
ふりがな文庫
“
不行跡
(
ふぎょうせき
)” の例文
これらがきのう今日は一つになって、内と外から外記の
不行跡
(
ふぎょうせき
)
を責め立てている。味方は一人もない。四方八方はみな敵であった。
箕輪心中
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
それは病気のさせる
業
(
わざ
)
であったかも知れない。それとも又、細君の
不行跡
(
ふぎょうせき
)
に対する、それとなき虚勢であったかも知れない。
お勢登場
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「いや、祖父が大酒を飲んだ酬いで親父が病身でした。現に私が、頭が好くないって、社長に叱られるのも祖父の
不行跡
(
ふぎょうせき
)
が
祟
(
たた
)
っているんです」
ガラマサどん
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
優善は
不行跡
(
ふぎょうせき
)
のために、二年
前
(
ぜん
)
に表医者から小普請医者に
貶
(
へん
)
せられ、一年
前
(
ぜん
)
に表医者
介
(
すけ
)
に復し、父を喪う年の二月に
纔
(
わずか
)
に
故
(
もと
)
の表医者に復することが出来たのである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
実際、いくら自分を信じてくれ、愛してくれている夫であるからと云って、幸子は自分の肉身の者の度重なる
不行跡
(
ふぎょうせき
)
を何として耻を感ずることなしに打ち明けることが出来ようぞ。
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
我ながら魔界へ落ちたと、ぐっとお竹を□□める途端に、
温
(
あたゝか
)
みでふと気が附いたお竹が、眼を
開
(
あ
)
いて見ますと、力に思う宗達和尚が、常にもない
不行跡
(
ふぎょうせき
)
、
髭
(
ひげ
)
だらけの
頬
(
ほお
)
を我が顔へ当てゝ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“不行跡”の意味
《名詞》
品行や身持ちが悪いこと。また、そのようなさま。
(出典:Wiktionary)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
跡
常用漢字
中学
部首:⾜
13画
“不行”で始まる語句
不行届
不行屆
不行儀
不行
不行迹
不行作
不行為
不行状