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下拙
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げせつ
ふりがな文庫
“
下拙
(
げせつ
)” の例文
そこへゆくと
下拙
(
げせつ
)
の如く定石から打ち込んだものには、悠揚として迫らぬところがある、よし勝負には負けても碁には勝つというものじゃ。
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
おれはきょうは
堀備中守
(
ほりびっちゅうのかみ
)
さまのお羽織を着ている、イヤ、きょうの
下拙
(
げせつ
)
の紋は、
捧剣梅鉢
(
ほうけんうめばち
)
で
加賀中納言様
(
かがちゅうなごんさま
)
だゾ——なんかといったあんばい。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
下拙
(
げせつ
)
ニ於ても一言、神戸へまて
申遣
(
まうしつかは
)
し
度儀
(
たきぎ
)
も
有
レ
之
(これあり)
、又先刻御談申せし儀も有て、薩邸ニも早々
参多
(
まゐりた
)
し。
手紙:011 文久三年七月八日か 村田巳三郎あて
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
下拙
(
げせつ
)
僅かの人数引連れて、出口に固めさせ、打込候者は、拙者始め、沖田、永倉、藤堂、倅周平、右五人に御座候。
大衆維新史読本:07 池田屋襲撃
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
「明治四年辛未十月
下拙
(
げせつ
)
(翁)退隠。栄家督。其後栄病死す。只圓のみ相続す」
梅津只円翁伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
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睡気ざましの、いや、夜床の中で眠気を誘うための読物だからとて、ああまで時代の考証を無視していいものだとは
下拙
(
げせつ
)
には考えられませぬ。
仇討たれ戯作
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「おやおや、お前様も碁をお打ちなさるか。それはそれは、お若いに頼もしいことじゃ。金公では
下拙
(
げせつ
)
いささか喰い足りずと思うていたところ、さあ遠慮なくいらっしゃい」
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「火には水という
敵
(
てき
)
があります。もえてえだけもえりゃア消えやしょう。
下拙
(
げせつ
)
はいま一ねむり……」
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
……
折悪
(
をりあし
)
く局中病人多く、僅々三十人、二ヶ所の屯所に分れ、一ヶ所、土方歳三を頭として遣はし、人数多く候処、其方には居り合ひ申さず、
下拙
(
げせつ
)
僅々人数引連れ出で、出口を固めさせ
大菩薩峠:17 黒業白業の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
自分のことを
下拙
(
げせつ
)
などと、これが七、八つの子供の言い
草
(
ぐさ
)
ですからイヤどうも顔負けです。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
拙
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
“下”で始まる語句
下
下手
下駄
下手人
下谷
下婢
下総
下司
下野
下僕