下城げじょう)” の例文
それは、彼が、下城げじょうをする際に、いつになく機嫌きげんのよさそうな顔をしているので、ともの侍たちが、不思議に思ったと云うのでも、知れるのである。
煙管 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
大目附は、登城とじょう下城げじょうに城中を通るとき、えへん、えへんと盛んにこの出もしない咳をして歩く。殊に、若侍の多いたまりへでも近づくと、咳のしつづけである。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「じゃあ下城げじょうしてから話そう」と喜兵衛は云った、「中ノ口のところで待ってる」
霜柱 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
と、下城げじょうのとちゅうで腕ぐみをしてしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
定刻ていこく出仕しゅっしして定刻に下城げじょうし、その間は、仕事をしているごとく見せかけて、要領よくブラブラしていさえすれア、大した失態しったいのない限り、まずお役御免なんてことはない。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
登城とじょう下城げじょうに、それとなく、要心していた。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)