“三尊”の読み方と例文
読み方割合
さんぞん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若君のお刀は伝家の宝刀、ひとの手にふれさせていいしなではありませぬ。また、拙者せっしゃつえ護仏ごぶつ法杖ほうじょうおいのなかは三尊さんぞん弥陀みだです。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三尊さんぞん四天王十二童子十六羅漢らかんさては五百羅漢、までを胸中におさめてなた小刀こがたなに彫り浮かべる腕前に、運慶うんけいらぬひと讃歎さんだんすれども鳥仏師とりぶっし知る身の心はずかしく
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
二十三夜の月だけは三体さんたいになって山を離れるということを聴いて、まさかと思ったことは私にもあるが、これは今宵こよいの月が弥陀みだ三尊さんぞんのお姿をお示しなされるといって
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)