三寸さんずん)” の例文
したがって余の意識の内容はただ一色ひといろもだえ塗抹とまつされて、臍上方さいじょうほう三寸さんずんあたりを日夜にうねうね行きつ戻りつするのみであった。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
おほきなものになりますと、ながさが三寸さんずんにもたつするものもありますが、普通ふつう一寸いつすんから一寸五分前後いつすんごぶぜんごのものであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
不思議ふしぎおもつて近寄ちかよつて、そっとつてると、そのつたつゝなかたか三寸さんずんばかりのうつくしいをんながゐました。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)