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一目瞭然
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いちもくりょうぜん
ふりがな文庫
“
一目瞭然
(
いちもくりょうぜん
)” の例文
明治になって一層その傾向が強くなった。この事は芝居の大道具背景小道具等の変せんを見れば
一目瞭然
(
いちもくりょうぜん
)
とするはずである。
ばけものばなし
(新字新仮名)
/
岸田劉生
(著)
持って来た事があったけれども、あんなのは、
一目瞭然
(
いちもくりょうぜん
)
、というのだ、文学のほうではね。どだい、あんな姿で、お
酌
(
しゃく
)
するなんて、失敬だよ。
眉山
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
商店や会社の事務員といった連中は
一目瞭然
(
いちもくりょうぜん
)
たるものであった。そしてそれに私は二つの著しい区別を見分けた。
群集の人
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
銘仙と糸織の区別は彼の眼にも
一目瞭然
(
いちもくりょうぜん
)
であった。
縕袍
(
どてら
)
を
見較
(
みくら
)
べると共に、細君を前に置いて、内々心の
中
(
うち
)
で考えた当時の事が再び意識の
域上
(
いきじょう
)
に現われた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
これは
強
(
し
)
いて理論で争う必要はない、その作っているところの句を見れば
一目瞭然
(
いちもくりょうぜん
)
である。
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
▼ もっと見る
「ここに坐って見ていれば
一目瞭然
(
いちもくりょうぜん
)
だ。君はこの店を黙殺してしまったね。ひどいじゃないか。おれは少からず感情を害した。君は自分の行為を義理知らずとは思わないのか?」
安い頭
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
同情は
惹
(
ひ
)
くが、こんな関係で書きかわす手紙には人目に触れた時の用意がかねてなければならぬはずで、露骨に
一目瞭然
(
いちもくりょうぜん
)
に秘密を人が悟るようなことはすべきでないものをと、院はお思いになり
源氏物語:35 若菜(下)
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
必ず「
上達部
(
かんだちめ
)
、
殿上人
(
てんじょうびと
)
」であったものが、「
諸大夫
(
しょだいふ
)
、殿上人、上達部」になっている。昔の写本、木版本でない現今の活字本で見る人は
一目瞭然
(
いちもくりょうぜん
)
とわかるはずである。文章も悪い、歌も少くなった。
『新新訳源氏物語』あとがき
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
「
一目瞭然
(
いちもくりょうぜん
)
とはこのことです」
五階の窓:06 合作の六(終局)
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
「そうさ、
一目瞭然
(
いちもくりょうぜん
)
だ」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
瞭
常用漢字
中学
部首:⽬
17画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“一目”で始まる語句
一目
一目散
一目惚
一目下
一目参
一目寺
一目眇
一目置
一目千里
一目千金