“いちもくりょうぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一目瞭然90.9%
一目暸然9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
商店や会社の事務員といった連中は一目瞭然いちもくりょうぜんたるものであった。そしてそれに私は二つの著しい区別を見分けた。
群集の人 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
銘仙と糸織の区別は彼の眼にも一目瞭然いちもくりょうぜんであった。縕袍どてら見較みくらべると共に、細君を前に置いて、内々心のうちで考えた当時の事が再び意識の域上いきじょうに現われた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼を引きとめる心理作用の性質は一目暸然いちもくりょうぜんであった。けれども彼はその働きの顕著な力に気がついているだけで、その意味を返照へんしょうするいとまがなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)