〆高しめだか)” の例文
「おっとまず黙ってあとを聞くことさ。さよう米の値は知らせねえが、そのかわり〆高しめだかで言訳をさせますか。」
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
料理が済むと、主婦かみさんは勘定書かんぢやうがきを持ち出した。天文学者はじつとその〆高しめだかを見つめてゐたが、暫くすると、望遠鏡とほめがねを覗く折のやうに変な眼つきをして主婦かみさんを見た。
へだちたり吉兵衞は御勘定部屋より金方の役所へ行道ゆくみちにてくだんの書付を出し見るに〆高しめだか金四十七兩二分と有しかばひそかこしより矢立やたてを取出し人なきをうかゞひ四十の四のの上へ一畫いちくわく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
反れた重みは、両手で持ちこたえなければならないから、二の腕から肩へかけて一段ごとに余分の税がかかる。のみならず、手のひらと五本の指で、この〆高しめだかを握らなければならない。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)