“監房”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんぼう66.7%
かんばう16.7%
へや16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その堀立小屋は、窓がたいへん少くて、しかもそれが二メートルも上の方に監房かんぼうの空気ぬきよろしくの形に、もうしわけばかりにいていた。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
監房かんばうの前には粗末なギコ/\鳴る腰掛が置いてあつた。上等兵はそれを指して「此所こゝで待つてをれ。」と云ひ捨てて行つてしまつた。彼は監房と向ひ合せに腰をかけてあたりを見廻した。
煤煙の匂ひ (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
俺は監獄で……と戯奴ヂヤオカアが面をしかめる……俺は監獄であまり監房へやの臭気が陰気なので、汚ない亜鉛の金盥に水を入れて、あの安石鹸をとかしては両手で掻き立て掻き立て
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)