土原耕作
1889.01.04 〜 1936.03.11
著者としての作品一覧
懐中時計(新字新仮名)
読書目安時間:約1分
懐中時計が箪笥の向う側へ落ちて一人でチクタクと動いておりました。 鼠が見つけて笑いました。 「馬鹿だなあ。誰も見る者はないのに、何だって動いているんだえ」 「人の見ない時でも動いて …
読書目安時間:約1分
懐中時計が箪笥の向う側へ落ちて一人でチクタクと動いておりました。 鼠が見つけて笑いました。 「馬鹿だなあ。誰も見る者はないのに、何だって動いているんだえ」 「人の見ない時でも動いて …
蚤と蚊(新字新仮名)
読書目安時間:約1分
夏の暑い日になまけものがひるねをしておりますと、蚤と蚊が代る代るやって来て刺したり食いついたりしました。なまけ者は怒りだして、 「折角ひとが寝ているのに何だっていたずらをするのだ」 …
読書目安時間:約1分
夏の暑い日になまけものがひるねをしておりますと、蚤と蚊が代る代るやって来て刺したり食いついたりしました。なまけ者は怒りだして、 「折角ひとが寝ているのに何だっていたずらをするのだ」 …
豚と猪(新字新仮名)
読書目安時間:約1分
豚が猪に向って自慢をしました。 「私ぐらい結構な身分はない。食べる事から寝る事まですっかり人間に世話をして貰って、御馳走はイヤと言う程たべるからこんなにふとっている。ひとと喧嘩をし …
読書目安時間:約1分
豚が猪に向って自慢をしました。 「私ぐらい結構な身分はない。食べる事から寝る事まですっかり人間に世話をして貰って、御馳走はイヤと言う程たべるからこんなにふとっている。ひとと喧嘩をし …
蛇と蛙(新字新仮名)
読書目安時間:約1分
冬になると蛇も蛙も何もたべなくなって土の中へもぐってしまいます。 秋の末になって一匹の蛇が蛙に近づいて、 「どうだい。今までは敵同士だったが、もう君をたべなくてもいいから仲直りをし …
読書目安時間:約1分
冬になると蛇も蛙も何もたべなくなって土の中へもぐってしまいます。 秋の末になって一匹の蛇が蛙に近づいて、 「どうだい。今までは敵同士だったが、もう君をたべなくてもいいから仲直りをし …
ペンとインキ(新字新仮名)
読書目安時間:約1分
ペン先がインキにこう言いました。 「お前位イヤなものはない。私がいくら金の衣服を着ていても、お前はすぐに錆さして役に立たなくしてしまう。私はお前みたいなもの大嫌いさ」 インキはこう …
読書目安時間:約1分
ペン先がインキにこう言いました。 「お前位イヤなものはない。私がいくら金の衣服を着ていても、お前はすぐに錆さして役に立たなくしてしまう。私はお前みたいなもの大嫌いさ」 インキはこう …
“土原耕作”と年代が近い著者
今月で生誕X十年
フランシス・リチャード・ストックトン(生誕190年)
アナトール・フランス(生誕180年)
二葉亭四迷(生誕160年)
若松賤子(生誕160年)
鈴木梅太郎(生誕150年)
田村俊子(生誕140年)
前田普羅(生誕140年)
宮城道雄(生誕130年)
淀野隆三(生誕120年)
今月で没後X十年
今年で生誕X百年
今年で没後X百年
ジェーン・テーラー(没後200年)
山村暮鳥(没後100年)
黒田清輝(没後100年)
アナトール・フランス(没後100年)
原勝郎(没後100年)
フランシス・ホジソン・エリザ・バーネット(没後100年)
郡虎彦(没後100年)
フランツ・カフカ(没後100年)