“ムカ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:むか
語句割合
25.0%
25.0%
25.0%
25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若くから氏上ウヂノカミで、数十の一族や、日本国中数万の氏人ウヂビトから立てられて来た家持ヤカモチも、ぢつとムカうてゐると、その静かな威に、圧せられるやうな気がして来る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その氷の山にムカうて居るやうな、骨のウヅく戦慄の快感、其が失せて行くのをオソれるやうに、姫は夜毎、鶏のうたひ出すまでは、ホトンド、祈る心で待ち続けて居る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
日光に向ふ(即、ムカふ)とか、背負ふとか言ふ事を、大問題にしたと言ふ伝へも、祖先神だからと言ふ処に中心が置かれては居るけれども、やはり此方面から説く方が
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
シ日ガ東ニ昇レバ、則チ花ハ東ニムカヒ、日ガ天ニ中スレバ、則チ花ハ直チニ上ニムカヒ、日ガ西ニ沈メバ、則チ花ハ西ニ朝フ(漢文)
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
鎮魂を行ふ方便として、禽獣を狩猟してその保管する魂をムカへるからの名であり又、楽器を奏することによつて、完全に鎮魂タマフリの効果をあげようとするからの名である。