“ミアカシ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:みあかし
語句割合
御燈66.7%
御灯33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
オロシに吹きサラされて、荒草深い山裾の斜面に、萬法藏院マンホフザウヰンの細々とした御燈ミアカシの、煽られて居たのに見馴れた人たちは、この幸福な轉變テンペンに、目を睜つて居るだらう。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
オロシに吹きサラされて、荒草深い山裾の斜面に、萬法藏院マンホフザウヰンの細々とした御燈ミアカシの、煽られて居たのに目馴れた人たちは、この幸福な轉變テンペンに、目を睜つて居るだらう。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
爐を焚くことの少い此ヘンでは、地下ヂゲ百姓は、夜は眞暗な中で、寢たり、坐つたりしてゐるのだ。でもこゝには、本尊が祀つてあつた。夜を守つて、佛の前で起き明す爲には、御燈ミアカシを照した。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
爐を焚くことの少い此ヘンでは、地下ヂゲ百姓は、夜は眞暗な中で、寢たり、坐つたりしてゐるのだ。でもこゝには、本尊が祀つてあつた。夜を守つて、佛の前で起き明す爲には、御燈ミアカシを照した。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
何処ドコからか吹きこんだ朝山オロシに、御灯ミアカシが消えたのである。当麻語部タギマカタリの姥も、薄闇にウヅクマつて居るのであらう。姫はフタタビ、この老女の事を忘れてゐた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
山颪ヤマオロシに吹きサラされて、荒草深い山裾ヤマスソの斜面に、万法蔵院マンホフザウヰンの細々とした御灯ミアカシの、アフられて居たのに目馴れた人たちは、この幸福な転変テンペンに、目をミハつて居るだらう。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
今ふつと明るくなつた御灯ミアカシの色で、その姥の姿から、顔まで一目で見た。どこやら、覚えのある人の気がする。さすがに、姫にも人懐しかつた。ようべ家を出てから、女性ニヨシヤウには、一人も逢つて居ない。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)