“ノック”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
叩音28.6%
28.6%
叩戸21.4%
剥啄7.1%
叩き7.1%
叩扉7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
啄木鳥きつつき——軽井沢で、ロッヂを叩音ノックした禽。この松原湖のほとりでは、たかとちの樹を叩いてゐる。洞にゐる栗鼠を、呼びだしにかかつてゐるらしい。
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
そして、妙に妖怪めいた黄色っぽい光が、そこから床の調度類に降り注がれているのだった。法水はノックしなかったことを鄭重ていちょうに詫びてから、レヴェズと向き合わせの長椅子に腰を下した。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
叩戸ノックといっしょにドアを蹴り開けて、蔡家溝駅駐在セミン軍曹と部下四五人が、支那人ボウイを案内に荒々しく踏み込んで来る。
コツコツ廊下から剥啄ノックをした者がある。と、教頭は、ぎろりと目金を光らしたが、反身そりみに伸びて
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
やっと、さぐり当てたクルト・ミュンツァの部屋を、折竹がかるく叩きノックをした。
人外魔境:08 遊魂境 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
塔の頂上は大地を叩扉ノックして、心霊の眠りを覚ました。
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)