叩音ノック)” の例文
妾は手真似で合図をして女中を下へかえし、それからまた書斎の扉まで引き返して、こんこんと二つ形式的に叩音ノックして扉をあけた。
啄木鳥きつつき——軽井沢で、ロッヂを叩音ノックした禽。この松原湖のほとりでは、たかとちの樹を叩いてゐる。洞にゐる栗鼠を、呼びだしにかかつてゐるらしい。
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
又もや気味の悪い叩音ノックが聞える。
(新字新仮名) / 海野十三(著)
この時ドアの外で叩音ノックが聞こえる。彼はどきっとして、あわてて仮面をぬいで、ピストルとともに卓子の抽斗ひきだしへしまう。
探偵戯曲 仮面の男 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
この時ドアの外で叩音ノックが聞こえる。そして給仕が名刺をもってはいってくる
探偵戯曲 仮面の男 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)