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チヨキ
ふりがな文庫
“チヨキ”の漢字の書き方と例文
ひらがな:
ちよき
語句
割合
中單
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中單
(逆引き)
玉ちやんの汁かけ飯を食べてゐるのには構はずに、奧さんは先づ溜息を一つ苦しげに
吐
(
つ
)
いて、
中單
(
チヨキ
)
を
着掛
(
きかゝ
)
つてゐる博士にかう云つた。
半日
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
挽
(
ひ
)
くものは唯だ一馬なるが、その足は
驅歩
(
かけあし
)
なり。一軒の角屋敷の前には、焚火して、
泅袴
(
およぎばかま
)
に
扣鈕
(
ボタン
)
一つ掛けし
中單
(
チヨキ
)
着たる男二人、
對
(
むか
)
ひ居て
骨牌
(
かるた
)
を弄べり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
博士は
中單
(
チヨキ
)
の
鈕
(
ボタン
)
を嵌め掛けた手を
停
(
とゞ
)
めて、
聞耳
(
きゝみゝ
)
を立てた。この「どこか徃つてよ」には、博士は懲りてゐる。
半日
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
中單
(
チヨキ
)
の代にその頃着る習なりし絹の胸當をば、針にて上衣の下に縫ひ留めき。
領巾
(
えりぎぬ
)
をば幅廣き
襞
(
ひだ
)
に
摺
(
たゝ
)
みたり。頭には縫とりしたる帽を戴きつ。我姿はいとやさしかりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
博士は
中單
(
チヨキ
)
の鈕を半分掛けた儘で、手早く式部職へ當てた所勞の屆を書いて、用箪笥の
抽出
(
ひきだし
)
から、御門鑑を出して、女中を呼んで、車夫に持たせて遣るやうに
言付
(
いひつ
)
けた。
半日
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
身に
挂
(
か
)
けたるは、大抵襦袢一枚のみにて、唯だ稀に短き
中單
(
チヨキ
)
を襲ねたるが
雜
(
まじ
)
れり。「ラツツアロオネ」といふ賤民(
立坊
(
たちんばう
)
抔
(
など
)
の類)の
裸裎
(
らてい
)
なるが煖き
沙
(
すな
)
に身を埋めて午睡せるあり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
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