“スコットランド”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蘇格蘭55.6%
7.4%
蘇国7.4%
蘇州7.4%
蘇蘭7.4%
蘇古蘭3.7%
蘇克蘭3.7%
蘇格土蘭3.7%
蘇格蘭土3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蘇格蘭スコットランドの婦人は多産のように思われる。一結婚当り子供六人という平均はしばしばあり、七人または七人半ですらそれほど珍らしくない。
(街路は湾の曲がれるにしたがってめぐるように走り、波のきらめく光が旅客の楼に入る。海と空の果てるところを望めば、ひとすじの髪のごとくみえるのはスコットランドなのである。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
(海鳥が飛び去って太陽は斜めにあり、一帯の青山は蘇国スコットランドの長大さを示す。真夜中に至るも空は暗くならず、波のきらめきと雲の影はふたつながらひろびろと果てもなく見えた。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
(北のかたに遊び、その夜は港に宿泊した。アイルランドの海の風景は旅人の思いを慰める。雲と水ははてしなくひろがり、さらにその果てをみるに、青い山がかすかに見え、その地は蘇州スコットランドである。)
西航日録 (新字新仮名) / 井上円了(著)
旅行免状パスポート一所いっしょに、チャント肌身に付けていたので、然るべき身分の者と思われたらしく、何もかも大切に……蘇蘭スコットランド製のコルク・チョッキまでも一緒にして事務長の手に保管して在るから
幽霊と推進機 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「それでは、闡明せんめいなさるほどの御解釈はないのですね。それから、一八七二年十二月蘇古蘭スコットランドインヴァネスの牧師屍光事件は?」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ちょうどそれは、マクベスの所領クォーダーのあった——北部蘇古蘭スコットランドそっくりだと云えよう。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
この奇怪な檻の中の生物を一度でも見た者は、先年蘇克蘭スコットランドのネス湖に前世紀の生物らしき巨獣が現れたという怪ニュースをそれは本当に有り得ることかもしれないと考えるだろう。
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しばらくすると第二のゴンゴンが鳴る。ちょっと御誂おあつらえ通りにできてる。それから階子段はしごだんを二つ下りて食堂へ這入る。例のごとく「オートミール」を第一に食う。これは蘇格土蘭スコットランド人の常食だ。
倫敦消息 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
巴里パリーより来倫したる市村羽左衛門氏夫妻は目下ピカデリイのパアク・レイン・ホテルに宿泊中。ちなみに近日蘇格蘭土スコットランドに遊び、帰来六月下旬まで滞英の由。