“ろうびょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
老猫50.0%
廊廟16.7%
籠屏16.7%
老病16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっともこれがまだ頑是がんぜない仔猫こねこであったら、訳なく懐くのであろうけれども、こう云う老猫ろうびょうになって来ると、人間と同じで、習慣や環境の違った場所へ連れて来られると云うことが
猫と庄造と二人のおんな (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
軒冕けんべん(高貴の人の乗る馬車)の中におれば、山林の気味なかるべからず。林泉りんせん田舎いなかの意)の下にりては、すべからく廊廟ろうびょう朝廷ちょうてい)の経綸けいりんいだくを要すべし」
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
見れば、金華の車蓋しゃがいに、珠簾しゅれんの揺れ鳴る一車がきしみ通って行く。四方翠紗すいしゃ籠屏ろうびょうの裡に、透いて見える絵の如き人は貂蝉ちょうせんであった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
記す尊姑そんこ老病ろうびょう
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)