“りくつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
理窟81.0%
理屈18.1%
埋窟0.5%
理届0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いずれ、その内持ってくつもりだがね。——意気地がなくって、理窟りくつがわからなくって、個人としちゃあ三文の価値もないもんだ」
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
子供こどもたちは、かってな理屈りくつをつけて、さおにさおをして、どうかしてたかえだまでとどくようにしたいと苦心くしんしていました。
おばあさんと黒ねこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
倒れたまゝいよ/\起きまじとする重右衛門を殆ど五人掛りにて辛くも抱上げ、なほぐづ/\に埋窟りくつを云ひ懸くるにも頓着せずに、Xの字にその大広間をよろめきながら、つひ戸外おもてへとれ出した。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
露八は、そう理届りくつをつけて、第一に、こうしている分には、世間様の邪魔にもならないし、と思った。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)