-
トップ
>
-
ようむき
ロレ はれ、それは
物怪の
不運の!
眞實、
重大な
容易ならぬ
用向の
其書面、それが
等閑になった
上は、どのやうな一
大事が
出來うも
知れぬ。
用向は一大事があつて吉見九郎右衛門の
訴状を持参したのを、ぢきにお
奉行様に差し出したいと云ふことである。
見し由にて心に
掛る旨申に付
吉凶を
問んと存じ夕七つ時分に
宿を出しに
途中にて先年
懇意になりし細川家の
藩士井戸源次郎に出會し
故如何なる
用向にて此地へ來られしやと
問しに妻を