“やままたやま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山復山66.7%
山又山33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『隅田川両岸一覧』に川筋の風景をのみ描き出した北斎ほくさいも、更に足曳あしびきの山の手のために、『山復山やままたやま』三巻を描いたではないか。
琉球八景りゅうきゅうはっけい等にして絵本には『江都勝景一覧こうとしょうけいいちらん』(寛政十一年板)『東都遊あずまあそび』(享和二年板)『山復山やままたやま』(文化元年板)『隅田川両岸一覧すみだがわりょうがんいちらん』(文化三年板)等あり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
葛飾北斎かつしかほくさいが『東都遊あずまあそび』、『隅田川両岸一覧すみだがわりょうがんいちらん』、『山復山やままたやま』等の如き美麗なる絵本並に無数の摺物は皆これ狂歌の吟咏あつてしかして後これがために板刻せられたるもの。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ぼく今日けふまでんな凄寥せいれうたる光景くわうけい出遇であつたことはない。あししたから灰色はひいろくもたちまあらはれ、たちまえる。草原くさはらをわたるかぜものすごくつてみゝかすめる、くも絶間絶間たえま/\からえるもの山又山やままたやま
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)