“やといい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雇入55.6%
傭入44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのほかに雇入やといいれてある小僧も同じように出て行ってしまって、二人とも間に合わぬというような訳。これらは例の汚穢おわいな事をやりに行くらしい様でありました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
戦後その身のかんなるがために所謂いわゆる脾肉ひにくたんえず、折柄おりから渡来とらいしたる日本人に対し、もしも日本政府にて雇入やといい若年寄わかどしより屋敷やしきのごとき邸宅ていたくに居るを得せしめなばべつかねは望まず
彼の身辺には私服制服の警察官ばかりでなく、態々傭入やといいれた武道達者の青年達が、絶えずつき従って、万一に備えた。やしきの表門裏門に見張りのついたことは申すまでもない。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
頑丈な厚ガラスの扉には、特別の錠前がつき、その鍵は博覧会事務所に出張している真珠店の信用ある店員が保管し、番人も、一般に募集した少女ではなく、真珠店が傭入やといいれた屈強の中年男である。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)