“やとい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
45.0%
35.0%
所雇5.0%
雇入5.0%
雇吏5.0%
雇員5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
通信事務員になったり裁判所のやといになったりして勉強はしていたが、読むだけで書くことが出来なかったので、作家になることを断念しようと思った。
オルクス・クラデル氏は、欧洲大戦終了後、一時長崎の某外科病院(日本人経営)にやとい医員として、来ていたことがある。
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
東京地方裁判所雇やとい、その他二三を転々として、東京市水道拡張課の土木監督となり、震災と同時に失職。
簡略自伝 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
巨大な鉄製の首無くびなし人形で『決して意地悪をしない料理番』というあの昔噺の文字を書いた羊鍋ソースパンを手にした、『スミス式雇入やといいらず』という大きなポスターを見て嬉しがった。
さててきしくすりなどふくして、木村氏のもとにありしが、いつまでも手をむなしくしてあるべきにあらねば、月給八円の雇吏やといとしぬ。その頃より六郎酒色しゅしょくふけりて、木村氏に借銭しゃくせん払わすること屡々しばしばなり。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「持っておりましたが私がその前にり取っておいたのです。古い手ですが……旅券は完全なもので、東京××大使館雇員やといを任命されてあらたに赴任する形式になっております。ここに持っておりますが」
人間レコード (新字新仮名) / 夢野久作(著)