“傭入”の読み方と例文
読み方割合
やといい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほかに数十人の傭人がいるけれど、それは園主がりに撰って、機械の様にお人好しで愚鈍な連中ばかりを傭入やといいれたのだから、まさかその内にこのすばしっこい
地獄風景 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
警官の巡回を増してもらうやら、二人いる書生の上に更に屈強な青年を一人傭入やといいれるやら、珠子の通学のかえりには書生をともさせるやら、出来る丈けの用心をした。
妖虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
彼の身辺には私服制服の警察官ばかりでなく、態々傭入やといいれた武道達者の青年達が、絶えずつき従って、万一に備えた。やしきの表門裏門に見張りのついたことは申すまでもない。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)