“もすこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
最少85.0%
今少5.0%
尚少5.0%
更少5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『浮雲』以後の精神的及び物質的苦悶に富んだ二葉亭の半世の生活からは最少もすこし徹底した近代的悲痛が現れなければならないはずであったが
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
をとこらしうもをなごらしうもえて、獸類けだものらしうもゆるともない振舞ふるまひ! はてさて、あきてた。誓文せいもんわし今少もすこ立派りっぱ氣質きだてぢゃとおもうてゐたに。
自分は帰りの便船を待つべき三日間をば尚少もすこし遠く尚少し離れた処に送りたいと思ひ、ホテルの案内書をたよりにして島原の小浜をばまと云ふ海岸に赴いたのである。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
顔は度々合せるから漸く分ったが、く見ると、雀斑そばかすが有って、生際はえぎわに少し難が有る。髪も更少もすこし濃かったらと思われたが、併し何となく締りのあるキリッとした面相かおだちで、私は矢張やっぱりいと思った。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)