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もしか
ふりがな文庫
“もしか”の漢字の書き方と例文
語句
割合
万一
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
万一
(逆引き)
「皆さん、あなた方はかうやつて大勢講堂に集まつてゐますが、
万一
(
もしか
)
ひよつとした事で、この建物から火が出た時には
何
(
ど
)
うしますね。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
そんな
輩
(
てあひ
)
に限つて、
万一
(
もしか
)
都合よく出世したら、その暁に銀の牛を拵へても遅くはあるまいと思つてゐた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
万一
(
もしか
)
女史が二つの眼で一緒に笑つてみせて呉れる事だつたら、
男達
(
をとこだち
)
は
各自
(
てんで
)
に自分の
心
(
しん
)
の臓を掴み出してみせるか、それとも
蛙
(
かはづ
)
のやうに
飜斗
(
とんぼ
)
がへりをしてみせたに相違ない。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「
阿爺
(
おとう
)
さん後生ですから元々通り箪笥に蔵ひ込んで置いて下さい。
万一
(
もしか
)
私が
沙翁
(
セキスピヤ
)
物でも
演
(
や
)
る事があつたら、その折着させて戴きます。何しろ結構な仕立で、
何卒
(
どうか
)
樟脳をどつさり入れてね……」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
住持
(
おつ
)
さんは
庫裏
(
くり
)
でちびりちびり晩酌をやりながら、土間に積んだ米俵を見た。そして
万一
(
もしか
)
米屋が頓死でもして、この米俵がそつくり自分の
有
(
もの
)
になるのだつたら、こんな結構な事はないと思つた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
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