“めやつこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:メヤツコ
語句割合
婢女20.0%
女奴20.0%
娘奴20.0%
婢奴20.0%
婢子20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつ時立たない中に、婢女めやつこばかりでなく、自身たちも田におりたつたと見えて泥だらけになつて、若人たち十数人は戻つて来た。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其を見て居た寺の婢女めやつこが、其はまだ若い、まう半月もおかねばと言つて、寺田の一部に蓮根はすねを取る為に作つてあつた蓮田はちすだへ案内しようと言ひ出した。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
こりれる塔になよりそ川隅かわくま屎鮒くそぶなはめるいたき女奴めやつこ (巻十六)
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
娘奴めやつこは二ことと問ひかけなかつた。一晩のさすらひでやつれて居ても、服装から見てすぐ、どうした身分の人か位の判断はついたのである。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
屋敷中の人々は、身近くつかへる人たちから、垣内かきつの隅に住む奴隷やつこ婢奴めやつこの末にまで、顔を輝して、此とり沙汰を迎へた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
岡の蔭から、恐る/\頭をさし出して問うた一人の婢子めやつこは、あるべからざる事を見た様に、自分自身を咎めるやうな声をかけた。女の身として、此岡へ上る事は出来なかつたのである。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)