“蓮田”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はすだ57.1%
ハチスダ21.4%
はちすだ14.3%
はすた7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三人は、雑鬧ざっとうの浪を横に抜けて、嵐粂吉あらしくめきちの小屋やのぼりを横に見ながら、じめじめした蓮田はすだのへりを悠々とならんで歩み出しました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其を見て居た寺の婢女メヤツコが、其はまだ若い、まう半月もおかねばと言つて、寺領の一部に、蓮根ハスネを取る爲に作つてあつた蓮田ハチスダへ、案内しよう、と言ひ出した。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
其を見て居た寺の婢女めやつこが、其はまだ若い、まう半月もおかねばと言つて、寺田の一部に蓮根はすねを取る為に作つてあつた蓮田はちすだへ案内しようと言ひ出した。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
汽車で赤蝙蝠あかこうもりに襲われた、のちこの時まで、(ああ、涼しい。)と思えたのは、自動車で来る途中、山谷戸やまやとの、路傍に蓮田はすたがあって、白いのが二三輪、ひでりにも露を含んで、紅蓮こうれんが一輪
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)