“みずぐち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
水口93.3%
水道口6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何だね、羅宇屋さん、裏へお廻り。」と、婆やが水口みずぐちの障子で怒鳴ると、白磨竹しろみがきを突着けられた千鳥の前は、拷問ごうもんの割竹で、胸をえぐられた体にぐなりとした。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ございます、ございます」ガラリと開けた水口みずぐちの戸も開けっ放しに、鉄砲ざると一緒に入り込んだ。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
炬燵こたつからもぐり出て、土間へ下りて橋がかりからそこをのぞくと、三ツの水道口みずぐち、残らず三条みすじの水が一齊いちどきにざっとそそいで、いたずらに流れていた。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
手水ちょうずを取るのに清潔きれいだからと女中が案内をするから、この離座敷はなれに近い洗面所に来ると、三カ所、水道口みずぐちがあるのにそのどれをひねっても水が出ない。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)