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みずいたずら
と云うから結んでやりますと、子供が
水悪戯をするような
形をしてお花は両裾を高くはしょり、
跣足で河岸へ出て
往きまして
はて、時ならぬ、何のための
水悪戯ぢや。
悪戯は仔細ないが、
羽ぶしの
怪我で、
湖に
墜ちて、
溺れたのではないかと思うた。
池の
周囲はおどろおどろと蘆の葉が
大童で、
真中所、
河童の皿にぴちゃぴちゃと水を
溜めて、其処を、
干潟に取り残された
小魚の泳ぐのが
不断であるから、村の
小児が
袖を
結って
水悪戯に
掻き
廻す。