“まんじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マンジ
語句割合
84.1%
万治6.8%
卍字4.5%
万字2.3%
2.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まっ黒な人影が、まんじになった。隊の後方の者は、通ろうとしたが、通れないのである。もう合戦は、始まっていたのだ。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いよいよ明日あすまんじ丸が出るという今宵。お船蔵の混雑にまぎれて、大胆にも、この下屋敷のいきまで足を踏み入れてきた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし同時にそれを万治まんじ寛文かんぶんの頃としてあるのを見れば、これは何かの誤でなくてはならない。
万治まんじ三年(一六六〇)は正月から大火があって、湯島から小網町まで焼き払い、二月は人心不安のため将軍日光社参延引を令し、六月には大坂に雷震、火薬庫が爆発し、とうとう江戸町家の二階で紙燭ししょく、油火、蝋燭ろうそくを禁じたのです。
陶然亭は天井を竹にて組み、窓を緑紗にて張りたる上、しとみめきたる卍字まんじの障子を上げたる趣、簡素にして愛すべし。
北京日記抄 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
たとえその実験はまれにしか得られなくとも、やはり最初はこれによって、何か貴重なる啓示を与えられた名残であることは、卍字まんじも十字架も異なる所はなかったのである。
万字まんじは垂直線と水平線との結合した十字形の先端が直角状に屈折しているので複雑な感を与える。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
そういう窟屋いわやに住んで居りながら金を沢山拵えることを考えて、己れは隠者という名義をもって財産を集めるところの手段にして居る似非えせ坊主が沢山あるものですから、もしやそういう奴ではあるまいかと案じられてその夜はまんじりとも出来なかった程想像に駆られたです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)