“まつくらやみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
真暗闇40.0%
眞暗闇20.0%
真黒暗20.0%
真黒闇20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたりは真暗闇まつくらやみになつてしまつて、何も見えません。私は手をのばして、時男さんの肩にさはりました。
時男さんのこと (新字旧仮名) / 土田耕平(著)
私が横になつたとき、寢臺ベッドの長い列があつて、それ/″\の寢臺ベッドが二人の占有者でさつさと占められたのを見た。十分後にたつた一つのあかりが消された。そして私は沈默と眞暗闇まつくらやみの中で寢入つた。
高〻とズボンを捲り上げて、古草鞋ふるわらぢを着けさせられた晩成は、何処へ行くのだか分らない真黒暗まつくらやみの雨の中を、若僧に随つて出た。外へ出ると驚いた。雨は横振りになつてゐる、風も出てゐる。
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
卓子テーブルそばわづかすこしばかりあかるいだけで、ほか電灯でんとうひとけず、真黒闇まつくらやみのまゝで何処どこ何方どちらに行つていかさツぱりわからぬ。
検疫と荷物検査 (新字旧仮名) / 杉村楚人冠(著)