“まさゆき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
昌幸33.3%
正之22.2%
昌行11.1%
全行11.1%
正行11.1%
雅之11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昌幸まさゆきは信玄仕込みのいくさの巧者にはちがいないが、山国の小戦こいくさに長じているのみで、まだ真の大部隊に直面した兵法者ではない。城は小城こじろ、人数は三千に足りぬ小国。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「だがほかに人がいないわけではあるまい」と安芸が云った、「将軍家補佐として保科ほしな正之まさゆき)侯もおり、川越の侍従(松平信綱)もおられる筈だ」
物見の者の通牒つうちょうを綜合してみると、搦手からめて方面の大通寺山には、武田信豊、馬場信房、小山田昌行まさゆきなどの二千人。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小山田昌行まさゆきと、高坂昌澄こうさかまさずみの二将は、別れて長篠ながしのへすすんだ。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
前司の大中臣おほなかとみ全行まさゆきも敵対し無かつた。国司のやかたも国府もこと/″\虜掠りよりやくされて終ひ、公雅は涙顔天を仰ぐあたはず、すご/\と東山道を都へ逃れ去つた。同月十五日馬を進めて上野へ将門等は出た。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
『信濃の産で、山浦内蔵助、たまきともいい、刀銘には、そのほか正行まさゆきなどともっておるが』
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
内の……内の……雅之まさゆきのやうな孝行者が……先祖を尋ぬれば、甲斐国かいのくにの住人武田大膳太夫たけだだいぜんだゆう信玄入道しんげんにゆうどう田夫野人でんぷやじんの為に欺かれて、このまま断絶する家へ誰が嫁に来る。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)