“まきみず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
撒水60.0%
播水20.0%
薪水20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とおり一つの裏町ながら、撒水まきみずの跡も夢のように白く乾いて、薄い陽炎かげろうの立つ長閑のどかさに、彩色した貝は一枚々々、甘い蜂、かんばしき蝶になって舞いそうなのに、ブンブンとうなるはあぶよ、口々にやかましい。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼はそれで少し救われたような心持ちになって、草履ぞうりつまさきを、上皮だけ播水まきみずでうんだ堅い道に突っかけ突っかけ先を急いだ。
卑怯者 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
紅も白粉おしろいも洗い落して、半歳余りの精進をつづけた後、鉄心道人にその堅固な信心を見込まれ、薪水まきみずの世話をするために、別棟べつむねながら、道人の起居する庵室に入ることになったのです。