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撒水
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まきみず
ふりがな文庫
“
撒水
(
まきみず
)” の例文
平次はそれに構わず、庭へ降りて
四方
(
あたり
)
を見廻して居りましたが、やがて、駕籠を据えた跡らしいものを
撒水
(
まきみず
)
の
湿
(
しめ
)
りの上に見出すと、その辺の土などを念入りに調べた末
銭形平次捕物控:200 死骸の花嫁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
通
(
とおり
)
一つの裏町ながら、
撒水
(
まきみず
)
の跡も夢のように白く乾いて、薄い
陽炎
(
かげろう
)
の立つ
長閑
(
のどか
)
さに、彩色した貝は一枚々々、甘い蜂、
香
(
かんば
)
しき蝶になって舞いそうなのに、ブンブンと
唸
(
うな
)
るは
虻
(
あぶ
)
よ、口々に
喧
(
やかま
)
しい。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
この井戸は水の質も良く、水の量も比較的に多いので、
覿面
(
てきめん
)
に苦しむほどのことはなかったが、一日のうちで二時間ないし三時間は汲めないような日もあった。庭の
撒水
(
まきみず
)
を倹約する日もあった。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
“撒水”の意味
《名詞》
撒水(稀:さっすい、慣用音;さんすい :「散水」に「同音の漢字による書きかえ」がなされる)
水を撒くこと。
(出典:Wiktionary)
撒
漢検準1級
部首:⼿
15画
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
“撒水”で始まる語句
撒水夫
撒水孔