“まえだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
前垂69.2%
前田15.4%
前立15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
洋服ようふくのポケットや、前垂まえだれのポケットのなかにいれて、チャラ、チャラとらしていましたが、いつのまにか、ヨシさんの姿すがたえなくなりました。
左ぎっちょの正ちゃん (新字新仮名) / 小川未明(著)
前田まえだ鉄工場の職工たちの感情もまたそうだった。従前どおりに続いていく雰囲気の中で彼らの要求感はしだいに膨張して、はじけようとする力を持ちだしてきていた。
仮装観桜会 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「されば、あの鹿角かづの前立まえだて打ッたるかぶとと、白糸おどしのよろいには、すぐる年、姉川あねがわの合戦で、しかと、見覚えがござりまする。——彼こそ、家康の股肱ここうしん、本多平八郎にちがいありませぬ」
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)