“まいこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
舞妓78.4%
舞子10.8%
舞込8.1%
迷込2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舞妓まいこさん、舞妓さん。早くカルタを片づけてしまいなせえ。あいにくと向うから、お役人らしい侍が大勢こッちへ来るようですから」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「うん、東京にいるのがいやになって、旅に出ていた。実は神戸こうべの辺をブラブラしていたというわけさ。あっちの方は六甲ろっこうといい、有馬ありまといい、舞子まいこ明石あかしといい、全くいいところだネ」
ゴールデン・バット事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
慕って一羽の名も知れぬ怪鳥が舞込まいこんで来ました。当時此処ここに田口という若い看守がいましたが、この男が怪鳥をみつけて拳銃ピストルで射殺し、剥製にして壁へ飾付けたのです
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
何処から迷込まいこんだとも知れぬ痩せた野良犬の、油揚を食って居る処を、うちの飼犬がはげしく噛み付いて、其の耳を喰切った事がある。一家中いっかじゅう、何時とはなく、狐は何処へか逃げてしまった。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)