“ばさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
婆娑63.6%
22.7%
婆裟13.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
涼風一陣吹到るごとに、ませがきによろぼい懸る夕顔の影法師が婆娑ばさとして舞い出し、さてわ百合ゆりの葉末にすがる露のたまが、忽ちほたると成ッて飛迷う。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「ぬすッとどもは、みんな一トたばに、おれの鼻紙ばさみに収まっている。逃げッこはねえ、安心しなよ、兄さん」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朧ろ朧ろの月の光も屋根にさえぎられてそこまでは届かず、婆裟ばさとして暗いそのあたりを淡紅色にほのめかせて何やら老人は持っているらしい。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)