“はんのき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
赤楊56.3%
31.3%
榛木6.3%
赤揚樹6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殯宮ひんきゆう通夜つやをしてゐるやうな赤楊はんのきよ、おまへの王樣は崩御になつた、赤楊はんのきの民よ、靜かな水底みなぞこかんむりの光を探しても、うたげ歌舞かぶの響を求めても、詮ない事になつてしまつた、赤楊はんのきの王樣、今
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
白樺や、はんのきや、団栗どんぐりなどは、十月の初めがた既に黄や紅や茶褐に葉色を変じかけていた。露の玉は、そういう葉や、霜枯れ前の皺びた雑草を雨後のようにぬらしていた。
パルチザン・ウォルコフ (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
嵐はそれへもぶつかった。そうして枯草をぎ仆した。だが嵐は勢いを弱めず、先へ先へと突進した。ぶな榛木はんのき、赤松、黒松。——嵐の進路にあるほどのものは、洗礼を免れることは出来なかった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ポプラや赤揚樹はんのきの長い並木が、そよそよ吹く微風そよかぜにさえ枝をゆすぶっていました。