“はりねずみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
針鼠55.6%
16.7%
11.1%
刺蝟5.6%
猬鼠5.6%
穿山甲5.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたまもつ針鼠はりねずみたうとしましたが、それがひねつて、めう容貌かほつきをして
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
針鼠はりねずみは危険に遭うた時は、敵へ向っては反抗しないで、かえってわが身を縮める。
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
針鼠はりねずみでれば撫でるほど針を立てる。小野さんは、破裂せぬ前にどうかしなければならぬ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
諦めてどうでもなれという気になって、其処らを足掻あがき廻っている中に、雑木が次第に殖えて、恐ろしく背の高い偃松が姿をあらわしたと思ったら、うまく切明けに出た、長次郎が休んでいる、南日君と実君はずっと右寄りの藪の中から、笹葉を背負ったはりねずみのような姿をして出て来た。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
アラビヤ人の常諺に、信を守る義士は雄鶏の勇、牝鶏の察、獅子の心、狐の狡、はりねずみの慎、狼の捷、犬のあきらめ、ナグイルのかたちと、野猪の奮迅を兼ね持たねばならぬといったごとく、断じて行えば鬼神もこれを避くで、突き到る野猪の面には矢も立たぬという意かと思うたが、それでは通じない例が多いようだ。
エドムは荒れ果ててペリカンと刺蝟はりねずみと野犬と狼と妖怪の棲処すみかになる。
帝大聖書研究会終講の辞 (新字新仮名) / 矢内原忠雄(著)
猬鼠はりねずみのような頭の□□は益々ガチ/\していたが、ガチ/\は同じ平生いつものガチ/\であっても、其のガチ/\の底に陰気の音が籠っていた。
それで色々に白状させようとするが、彼女はそのことに関すると、穿山甲はりねずみが全身の毛を逆立てたような表情になるので、私は彼女を信じるよりほかない。
野狐 (新字新仮名) / 田中英光(著)