はりねずみ)” の例文
『本草』に虎がいぬを食えば酔う狗は虎の酒だ、また虎は羊の角を焼いた煙を忌みそのかざにくんで逃げ去る、また人や諸獣に勝つがはりねずみに制せらるとある。
そして、「何だツて俺の感情は、鋭敏えいびんなんだ、恰ではりねずみのやうさな。些とでも觸ツたらプリツとする………だから誰とも融和ゆうわすることが出來ないのよ。何故もそツとおツとりしない。」
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
笹葉を背負ったはりねずみのような姿をして出て来た。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)