“はやだち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
早立80.0%
早発足20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いくら早立はやだちといっても、まだ人影もない真夜半まよなか
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いたせしなり既に其御侍士そのおさふらひこうまでも行んと云るゝによりわたくしが右の駕籠屋かごやの來らざるうち此熊谷土手は名代の物騷ぶつさうなる所にてことに四里八丁もある場所ゆゑ必らず夜にいるに付今夜は當宿たうしゆくとまりてあすあさ早立はやだちになされよと御止め申居たる處へ駕籠舁かごかきめが這入はひり來り終にすゝめ込て引懸ひきかけゆきしなり其時貴方あなた樣が御出成れたなら惡漢わるものの五人や十人は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「だが、この天気だ、久住さんも、およろこびで早発足はやだちなすったろう——百両か。なあに、おらあその内に、ひょっこり浮いて出ると思ってる。なるほどというような廻り合わせで、手に入るんだ。それに違えねえ。」