“のらむすこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
放蕩息子40.0%
放蕩子息20.0%
野良子息20.0%
野良息子20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
更にまた一夜に百金を散じた昔の榮華を思出してうゑやまひとにをのゝきながら斃れた放蕩息子のらむすこはてもあツたらうし
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
うちには小供が三人まであるが、其等それらは一切人のい亭主にたゝきつけておいて、年中近所の放蕩子息のらむすこや、若い浮氣娘と一緒になつて、芝居の總見そうけんや、寄席入よせつぱいりに、浮々うか/\と日を送り、大師詣だいしまゐりとか
絶望 (旧字旧仮名) / 徳田秋声(著)
かわりばんこに罐詰の水菓子や、ケ—キの折などもって見舞がてら遊びに来る、うちの抱えや本家の養女たちでにぎわい、かわに工場をもっている罐詰屋の野良子息のらむすこ
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
話がはずんているところへ、今日も罐詰屋かんづめや野良息子のらむすこが顔を出し、ちょっとふてぶてしくも見える青年が、壁ぎわの畳敷きに胡座あぐらを組んで葉巻をふかしているのを見て、戸口に躊躇ちゅうちょした。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)