“のたれじに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
野垂死33.3%
倒死22.2%
野倒死22.2%
途上死11.1%
野仆死11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
でなくても朝鮮の一般の人々に野良犬同様に見放された現在の彼は、大村にまで捨てられては野垂死のたれじにするより致し方がなかった。
天馬 (新字新仮名) / 金史良(著)
母子二人倒死のたれじにするまでも、腹の中をからにして往生するにもしろ、以前、我が家のさかつた頃、台所から這ひずつて来て、親父の指の先に転がされて働いた奴等の下職人したとはなつて、溝板修覆なおしや
もつれ糸 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
うちのおっかさんでも近所でもう云って居りますよ、あの新吉さんが逃出して、看病人が無ければ、お師匠さんは野倒死のたれじにになると云って居ります
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
我子わがこならば親友しんいうもとる、さなくばくびくゝらうと、乞食こじきをせうと、ゑて途上死のたれじにをしをらうとまゝぢゃ、誓文せいもん我子わがことはおもはぬわい、また何一なにひとつたりと、おのれにはれまいぞよ。
「あの人しまいに、野仆死のたれじにでもしやあしないかしら。」
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)