野垂死のたれじに)” の例文
キリストのため財産をすてて、当人または遺族が生活に窮して野垂死のたれじにするなんてことはない。こういう意味でも、百倍を受けるのです。
でなくても朝鮮の一般の人々に野良犬同様に見放された現在の彼は、大村にまで捨てられては野垂死のたれじにするより致し方がなかった。
天馬 (新字新仮名) / 金史良(著)
そうしてどこを、ドウ抜けて来たものか野垂死のたれじにもせずに、生きた木乃伊ミイラと同様の浅ましい姿で、旭川の町にさまよい出ると、裸体女が眼に付くたんびに飛び上って悲鳴をあげる。
キチガイ地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)