“野垂死”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のたれじ50.0%
のたれじに50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでも未練らしく錆刀を一本抱いて、ついには野垂死のたれじぬ外はない運命を、小意地悪いほど明瞭に意識し乍ら、秋月九十郎は、その夜の宿を両国橋の下に求める外はありませんでした。
「犬にゃ野垂死のたれじにが丁度似合っとる」と、ヂューヂャが言った。
女房ども (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
キリストのため財産をすてて、当人または遺族が生活に窮して野垂死のたれじにするなんてことはない。こういう意味でも、百倍を受けるのです。
でなくても朝鮮の一般の人々に野良犬同様に見放された現在の彼は、大村にまで捨てられては野垂死のたれじにするより致し方がなかった。
天馬 (新字新仮名) / 金史良(著)