“下職人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
した50.0%
したじょくにん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
む、む!、永い事ァ厄介かけたねえ、なんの一年ばかし面倒見といてくんねえ。銀も男だ、今更他人ひと下職人したは働かねえが、ちつとばかし目論見があるんだ。そのうち訪ねて行つた時の姿を
もつれ糸 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
母子二人倒死のたれじにするまでも、腹の中をからにして往生するにもしろ、以前、我が家のさかつた頃、台所から這ひずつて来て、親父の指の先に転がされて働いた奴等の下職人したとはなつて、溝板修覆なおしや
もつれ糸 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
実は渡り者の下職人したじょくにん、左の手を懐に、右をおとがいにあてて傾きながら、ばりかんを使う紋床の手をその鋭い眼でにらむようにして見ているのであった。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)